この度は、「木頭ゆず」に興味を持って頂き、ありがとうございます。
「木頭ゆず」は、徳島県の山合いの村「木頭村」で生産している「日本一の柚子」です。
今までに皆さんが感じたことのないほどの、フレッシュでみずみずしい “柚子の芳醇な香り” を 感じて頂ける自慢の柚子です。
今回は、この香り豊かな 「木頭ゆず」の秘密についてご紹介させていただきます。
木頭柚子を手掛ける黄金の村の代表、藤田 恭嗣(ふじた やすし)はこう語ります。
▼代表 藤田氏
「私は、 “四国のチベット” と呼ばれる自然豊かな徳島の秘境・木頭村で生まれ育ちました。
木頭村は、標高が高く、年間降水量が日本で二番目に多い地域です。
しかも、冬の気温は「マイナス10℃」、夏は「40℃」を超え、1年間の気温差は実に「50℃」にもなります。
人間にとって厳しいこの気温差は、実は「柚子」の栽培には最適な環境。
しかし、昔は柚子の実がなるまでに “18年” も要していたんです。
栽培に時間を要する柚子は安定供給が難しく、木頭では各家庭の庭で『自家消費用』としてのみ栽培されていました。
そこで、私の父親である藤田堅太郎をはじめとする村人の数人が「この村を黄金の村にしたい」と昭和42 年に「木頭果樹研究会」を発足。
柚子の研究を繰り返し、3~5年で実るように改良することに成功しました。
しかし1971年に、村に「ダムの建設計画」が持ち上がりました。
ダムが建設されれば、村が水没し、柚子生産の危機に直面してしまいます。
「ダム建設は絶対に阻止しなければならない」と村民が反対運動を起こし、日本ではじめて住民の力でダム建設をストップした村でもあります。
私の父はダム建設の中止が決まる前に亡くなりました。
ダムを作れば国から巨額の金が入りますが、木頭村は、「ダムに頼らない村づくり」を選んだのです。
そんな村民が一致団結して、命がけで守り抜いた美しい自然環境。
木頭で育ったみずみずしい柚子は、
農業のノーベル賞と言われる「朝日農業賞」を「果樹で初めて」受賞するほど。
柑橘でこの賞を受賞したのは木頭の柚子のみで、まさに「日本一の柚子」なんです。
それだけでなく、2017年には農林水産省よりGIマーク(登録42号)を取得し、木頭の風土が最も柚子栽培に適地であることが認められました。
木頭ゆずは、この村だからこそ出来上がった最高品質の、香りが濃厚な「ロマネコンティーのような柚子」なんです。
一般的な柚子果汁は果実を機械で絞り、その後「煮沸殺菌」を行なうため、柚子本来の「香り」が飛んでしまいます。
一方私たちが手がけた「木頭柚子一番搾り」は、収穫した柚子を24時間以内に機械ではなく「手作業」で1つ1つ絞っていきます。
今でも手作業で行う理由は、果実の大きさによって力を変え、“絞り過ぎ” による皮の苦味をださないためです。
この製法で行っているため、取れる果汁はなんと一玉からわずか「15ml」ほど。
(※ゆず玉から手しぼりで取れる比率は15%程度のため)
「木頭柚子一番搾り」は720mlを抽出するために、
100gの柚子「48玉」を手作業で絞っていることになるんですよ。
飲み方は「お湯割り」「水割り」などが一般的ですが、
「炭酸水」で割ると爽やかな柚子の風味が効いた、美味しい “柚子炭酸” に早変わり。
さらに「生姜」や「はちみつ」を入れてジンジャエール風にしてもよく合います。
アルコールとの相性もよく、ビールやシャンディーガフに数滴合わせても、
さっぱり飲むことができます。
ビタミンCが豊富な木頭ゆず、村民のあいだでは毎日柚子果汁を「おちょこ一杯」飲むと、風邪を引かないと言われています。
飲み物や料理に使うのはもちろん、お風呂に入れ、贅沢な「柚子風呂」としても香りの豊かさに癒やされ、至福のバスタイムを味わっていただけると思います。
私の父が遺した「木頭を黄金の村にしたい」。
過疎化が進む木頭を「黄金色の柚子で生計が成り立つ村にすること」が息子である私の、そして木頭に住む村民の夢でもあります。
「木頭ゆず」に興味を持ってくださった皆様のおかげで、またひとつ木頭が「黄金の村」へと近づくことができています。
今、まさに木頭では、美しく熟した柚子が旬を迎え、黄金色に揺れています。
ぜひ私たちの想いが詰まった、そして自然豊かな木頭の大地で育まれた「木頭ゆず」の豊潤な香りと抜けるようにさわやかな酸味をお試しくださいませ。